ゲストルーム付きの住宅を購入する前に考慮すべきこと

ゲストルーム付きの大きい家が憧れのマイホームだと考える人は多いです。狭いベッドルームで窮屈に感じることなく、でっかい家を丸ごと独り占めできるのですから、それも納得でしょう。しかし、ゲストルーム付きの家はお金があればどうにかなるという訳ではありません。しっかりとした準備ができていないのに、ゲストルーム付きの家を購入すると、法的および財政的な危機に陥ってしまう可能性があります。

ゲストルーム付きの住宅は素晴らしい投資先となるかもしれませんが、実際に購入契約を結ぶ前に、メリットとデメリットをすべて把握しておきましょう。さもなければ、逆に悪い結果を招いてしまいます。そこで以下では、憧れの豪邸に惚れしまう前に物件購入者が考慮しておくべきポイントをいくつか紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

  1. どのような方法で貸すかを検討する

ゲストルームは、「貸せば儲かる」といったように、金のなる木だと捉える方もいるかもしれません。果たして、本当にそれほど単純な話でしょうか?たとえば、長期滞在者か短期滞在者、どちらに貸すべきでしょうか?Airbnbというサービスは利用すべきでしょうか?それぞれの選択によって、儲かる金額は変わってきます。ゲストルームを貸す前に、こうした点をよく理解しておきましょう。Airbnbなど、短期で貸し出すほうがより多くの利益を生むかもしれませんが、より一般的な長期で貸し出して得られる金額と必ず比較することをおすすめします。

バケーション用のゲストルームとして短期で貸し出す場合、そのルールはやや複雑です。清掃員、家具、カメラマン、その他サービスが必要となり、それには経費がかかります。一方、長期賃貸の場合、独自の厳しい基準がありますが、短期のバケーションレンタルと比べれば、運営のややこしさはマシかもしれません。

  1. 正式に認可されているかを確認する

ステキなゲストルームを作ったというのに、後々やむをえず取り壊すことになったら残念ですよね。なので、ゲストルーム付きの家を購入する前に、建設業者が正式なライセンスを持っているかどうかを必ず確認してください。無許可でゲストルームを建設してしまうと、自治体から取り壊しを命じられることさえあります。保険会社がリスクと見なすかもしれませんし、ゲストルームの面積を含んで住宅の価値を計算することを鑑定士から拒否されるかもしれません。

  1. 住宅ローンの条件を調べる

理想のゲストルーム付きの住宅が見つかりましたか?もしそうなら、ローンを借りて、複数の住居を持つ家を購入できるかどうかを確認してみましょう。コンベンショナルやFHA、VA、民間の金融機関は、さまざまな制限をしばしば課すことがあります。ローンを受け取る人は、指定された目的のために不動産を活用することができる場合もあれば、できない場合もあります。

  1. 賃貸住宅市場を調査する

自分が所有しているのと同じような部屋が20万円で貸しに出されているのをインターネットで見て、その金額すべてが毎月の収入になるとは考えないでください。大家さんとして所有している住宅を貸したいと決めているのなら、まずは賃貸住宅市場を徹底的に調査しましょう。賃貸物件を扱っているウェブサイトをチェックして、近隣の同じような部屋がいくらで貸し出されているかを調べることから始めるべきです。ただし、とある不動産業者によると、需要の感覚を身につけることも必要だそうです。自分が貸したい部屋は、どれくらい市場に出ていますか?数週間?数ヶ月間?それとも、公開から数秒のうちに売り切れてしまう大人気物件でしょうか?また、家賃収入だけに頼らないようにすることも大切です。ゲストルームは数ヶ月間、まったくの空室となることもよくありますから、そのマイナス分も余裕でカバーできるかどうか検討してみましょう。